パリ通信 山本英司
1999/11/26〜2000/10/19

この記事は旧ホームページに掲載されていたものを、そのまま転記したものです
(2005/6/8)

From: EijiSIB@aol.com
Date: Thu, 19 Oct 2000 10:17:23 EDT
Subject: [kitano77:01176] パリ通信 その6

ご無沙汰していました。
生来の怠けグセが出てしばらくサボっていましたパリ通信を再開します。
今回の通信のトリガーは、やはり、ミレニアム同窓会でした。
幹事さんたちのご尽力に沿って、続々と出席者の数が増えていくのを
メールで見させていただいて、パリにももう一人同窓生がいるのを
忘れられてはまずいなと思って、慌てて、その6を送ることにしました。

さて、前報から半年がたち、パリも、すっかり秋の装いです。
テニスの全仏オープンで幕を開けた行事満載の季節がこの半年でした。
ツールドフランス(自転車)、ソルド(バーゲンセール)、革命記念日(パリ祭)
物凄い観光客のラッシュ、野外コンサートでのJAZZフェスティバルなどなど、おまけに
シドニーオリンピック騒ぎとモータショー。
ともかく、賑やかな季節が、フランス人のバカンスシーズンの終了とともに
終わろうとしています。

フランス人は、一見、こうるさそうですが、なかなかどうしてしっかりとラテン
の血が流れていて、ともかくお祭り好きです。
これからは、なんと言っても、ワインとサッカーとファッションの季節。

ワインは、既に葡萄の狩りいれが終わり、ミレニアム(2000)版の仕込を
開始しています。ご承知のボージョレヌーボの11月16日を解禁にして
ミレニアムワインが登場します。
私も女房と、リオン、ディジョンというローヌ川に沿ったワイン街道をドライブ
してきましたが、見渡す限りの丘陵地の葡萄畑を見ていると、何だか待ち遠しくて、
わくわくしました。
この一年で、ワインの知識というより、結構な本数を空にしましたので、今年
は、相当に気合をいれて、待ち構えています。
うわさでは、今年の気候は、夏はそれほどには暑くなく、秋に入ってもあまり冷え込ま
なかったために、ワインには、まずまずで、シャンパンには、最適であったので、
今年の出来栄えは期待してもよいとのことです。
今度日本に帰るときには、最新のミレニアムワインをお会いした人たちに
楽しんでもらおうと考えています。

サッカーについては、欧州各国のリーグと欧州チャンピオンシップが始まり
フランスでは、我がPSG(パリ・サンジェルマン)という強豪チームが、目下
トップを走っていて、パリッ子を喜ばせています。昨年度は、モナコというチームに
優勝をさらわれたので、今年は、奪回と意気込んでいます。
2週間ほど前に、このPSGと日本のナショナルリーグの親善試合がパリで
ありました。結果は、1:1の引き分けでしたが、残念ながら、こちらでの
日本の実力評価は未だ低く、大きな関心を呼んでいませんでした。
最近の日本のサッカーレベルは急速に上がっている様子を聞きますが、
強豪といわれるまでには、もう少し時間が必要のようです。
もっとも、監督がフランス人のトルシェということでは、TVなどで取り上げて
いましたが。

プラタナスの並木道の紅葉に伴い、やはり、秋の装いで、颯爽とシャンゼリゼ
を歩くパリジェンヌは、一段と美しく見えます。
ファッションについては、門外漢の私は、また聞きでお伝えするしかありませんが、
やはり、少し暗めの紫・グリーン・ブラウンが主流とか。
ともかく、老いも若きも、女性が装いをこらしているのを見るのは、楽しい限りです。
今週末から、出張で、ミラノに行きますので、ミラノ最新情報も含めてまた連絡します。

一方、フランスの失業率は、ここ数年、堅調に好転していて、今年は10%
を下回りそうで、景気動向は悪くありません。しかしながら、相変わらず、
交通機関のストライキ、原油価格の高騰にともなうストライキ、果ては、
現金輸送車組合のストライキなど、大小取り混ぜ年がら年中、どこかで
ストライキがあり、朝のTVニュースを見ていないとひどい目にあうことになります。
ユーロはあいかわらず下落しつづけていて、EU当局の介入模索が報道されていますが、
現実には、輸出の増進のために、何もしないところが本音でしょう。
というわけで、私自身も、顧客との取引では、EU通貨からUSドルへの切り替えをはじめて
いるありさまです。

ともかく、フランスは、いろいろの問題がありそうにもかかわらず、シラク大統領とジョスパン
首相の支持率もともに52%で、結局は、ラテン気質での楽観思考とたくましく生活を
エンジョイしつづけている現状です。

久々に通信したので、あれもこれも書こうと思っているうちに、散漫になってしまいました。

それでは、お元気で。また連絡します。

それにしても、ミレニアム同窓会に出れなくて悔しい限りです。
私の分も含めて、皆さんで楽しんでください。
同窓会の大盛況を10000KM離れた、パリから祈っています。

////////////////////////// 山本英司 from Paris

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From: EijiSIB@aol.com
Date: Mon, 3 Jul 2000 17:18:03 EDT
Subject: [kitano77:01085] パリ通信 その5

皆さんお元気ですか?山本英司です。
ご無沙汰しました。

幸いセーヌ川に、人知れず、浮かぶことも無く、無事に生きております。
小さなOFFICEを開設したために、ちょっとばかし、まじめに働いていました。
その間に、パリも、もう夏。
何人かの同窓生から、あのパリ通信はどうなったか?などとご質問をいただき
すっかり良い気分になって、恥ずかしながらまた、ぼちぼち続けていきます。

今回の出し物は、スポーツ。

欧州では、ゴルフはマイナー。何しろ、スポーツの人気ランクは、最下位に近く
マスターズ、全米オープンはもちろんのこと、全英オープンでさえ、ケーブルTV
以外では見れない状況です。とはいえ、駐在員のおじさん達は、私も含めて
ガツガツとやっています。ゴルフ場自体は、パリ周辺になかなかの名門コース
がそろっていて、楽しめます。

何と言っても、No1は、サッカー。
昨夜は、EURO2000の決勝で、しかも、フランスが劇的な逆転勝で、深夜まで
大騒ぎでした。イタリアが1−0でロスタイム残り 52秒までリードしていました
土壇場でフランスが追いつき、延長で決勝ゴールを決め、そのときには我が家の
回りも、近所全部が突然の歓声と車のクラクションが鳴りっぱなしでした。
シャンゼリゼ通りには、試合終了の10時半ごろから人が集まり、結局50万人
が集まって朝までドンチャン騒ぎだったそうです。
このEURO2000は、4年に一度の欧州国別の大会で、今年は、オランダと
ベルギーの共同開催で、決勝は、オランダのロッテルダムでやりました。
欧州16カ国からの参加で、東欧勢も強く、壮烈な大会でした。
今回、ドイツとイングランドが決勝リーグの8チームに残れず、往年の面影が
見られず、この2カ国を大嫌いなフランスは大満足でした。
最近は、南米勢の力が落ちていると言われ、その上、弱いアジアも参加しない
この欧州選手権が一番中身が濃くてワールドカップより面白いと言う、にくたらしい
サッカーファンもいます。

欧州には、イタリア、ドイツ、フランス、スペイン、ポルトガル、イングランドなどなどで
各国のプロリーグがあります。
今年のクラブチームは、スペインのリアルマドリッド、トルコのガラタサライというチーム
が欧州の二つのクラブ選手権でそれぞれ優勝しました。

サッカーの話を書くと切りが無いので、次。

テニスもメジャースポーツ。
6月には、全仏オープンがありました。会場は、ローランギャロス。
ちなみに、我が家から歩いて行けるところで、この期間中も大騒ぎでした。
テニスの4大大会の中で唯一、クレーコート(アンツーカー)の大会で、今年は
ご承知のごとくブラジルのクエルテルンが優勝。スエーデンのノーマンとの決勝は
胃が痛くなるような好試合でした。
女子は、フランス人のピエルスが」優勝。
わたし自身もテニスが大好きで、こちらでも仲間を見つけて毎週汗を流しています。

ラグビーもメジャー。
前回のワールドカップでは、フランスが準優勝でしたよね。
ラグビーのことは、私が書くより、そのうちロンドンの安田さんに書いてもらいましょう。

自転車。これがまた、物凄い人気。
先週から、ツール・ド・フランスが始まっています。
約2週間にわたって、フランス国内をほぼ一周するロングラン。
フランスのみならず、イタリア、スイスなど欧州各国のレースがあり年中やっています。

F1(フォーミュラ 1)は、ご承知のとおり、大人気。
昨日は、シューマッハが接触されて、5位でゴール。

バスケットもNBAに負けずに人気スポーツ。
バレーボール、ハンドボール。
さらに競馬。
柔道、空手、少林寺までも人気あり。

冬になると、スキー、ジャンプ、アイススケート、フィギュアー、ボブスレー
ノルディックなどなど。

いまだにルールが分らないクリケットもあります。

ともかく、欧州は、国と言語の数も多いけど、文化のルツボであるためか
スポーツに関しても何でもありの状況です。

と言うわけで、フランス語が幼稚園生以下どころか、犬よりも劣る(散歩している
おばさんたちのフランス語理解して?チャンということを聞いている犬を見うけると
ガックリとくる)私としては、スポーツ番組は、砂漠でオアシス状態です。
名誉のために言っておきますと、最近は、天気予報も見れるようになりました。

また、通信します。

//////////////////////////// 犬より劣る? 山本英司

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From: EijiSIB@aol.com
Date: Sat, 22 Jan 2000 16:01:53 EST
Subject: [kitano77:00296] パリ通信 その4

皆さん、お元気ですか?
ご無沙汰しておりました。

当方、年末年始は、帰国してましたが、年明けからは、また、
フランス語とワインの海に漂っています。

それにしても、フランス語には苦戦しています。
毎週月曜に会話クラスに通って、更に、office でもいやと言うほど
耳にするのですが、なかなかてこずっています。
ワインの方は、全く問題無くて、最近、飲み過ぎかなと思っていました
が、先日、スーパで小さなビンにもかかわらず、上ものを見つけたので
これで大丈夫と安心しています。なにしろ、3月頃までは、女房もまだ
来ていないので単身赴任状態のため、720mlのビンは、ちょっと危険
でしたから。

年末から年明けにかけて、こちらも何かと騒がしかったとのことです。
まず、クリスマス直後には、大嵐で、パリ近郊の木が200万本倒れた
そうです。わずか、一時間ほどしか吹かなかったけど、風速が60m程
で、雨も無くてひたすら風だけがすごかったそうです。
つい最近まで、あちこちの木が倒れたままで放置されていました。

例のミレにアムのカウントダウンでは、物凄い人出で、実際に街中に
出かけた人の話しでは、家でテレビを見てれば良かったそうです。
エッフェル塔のあと何日を表す電光表示が、大晦日になるとあと何時間
に変わるのですが、それがあと六時間の時点で故障してしまい消えて
しまったことは、日本でも話題になっていましたが、これについて、
パリッ子たちの感想は、『やっぱりなあ。これがフランス人のパターンだ
よな。最後の所でずっこけるのは。』と言うのが主流で、少々がっかりは
してますが、むしろその話題を酒の肴にして楽しんでいるようです。
中には、いまから、3000年紀めざして、カウントダウンをやろうという
壮大な発想の持ち主もいました。
日本なら、きっと、評論家がテレビで解説したり、関係者しかられたり
だったかも知れません。
ちなみに、この修理がスムーズに行かなかったのは、前述の大嵐の
影響で各地で発生している電気トラブルに、工事関係者が出払っていた
とのうわさもありました。

その他、あおの嵐の影響でタンカー事故があり大量の油が海に流れ出し、
未だに毎日、海岸の油撤収騒ぎをニュースでやっています。
お陰で、こちらの美味いものの一つであるムール貝が影響を受けたそうで
何となく食べててもオイルの香りがするようで、いまいちの感です。

とはいえ、パリは元気です。
今は、年に二度ある、SOLDEという安売りバーゲンセールスシーズンです。
夏のSOLDEは、日本でも有名で、それを目当てに、若い女性が大勢、
パリまでシャネル、ルイビトン、エルメスなどを買いに海外旅行してきます。
この夏のSOLDEは、6月終わりから7月中ごろまでです。
興味ある方は、タイミングを合わせてきてください。
一方、今の時期のSOLDEも、衣料、日用品、家具などブランド品はもちろん
のことデパート、スーパーまで大安売りで、大体半額を目安に値下げされて
います。今回のが冬もの中心で、6月から7月のが夏物中心と言うわけです。
僕も、チラッとのぞいたけれど、店の中は混雑していて、一人身ではと思い
女房が来てからにするかと、今回はあまり深入りはせずに済ましています。
パリッ子たちは、周到な計画をたててから、家族総出で、毎週末に繰り出し
ます。中には、ちゃっかり、平日に会社を休んで、出かえる人も多いそうです。

まだまだ、2月一杯までは寒い毎日が続きますが、日照時間が大分ながく
なってきましたし、何となく春に向かって、パリは息づいているこのごろです。

/////////////////////////////// 山本英司 in Paris

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From: EijiSIB@aol.com
Date: Tue, 14 Dec 1999 19:40:54 EST
Subject: [kitano77:00266] パリ通信 その3

山本英司です。

今、パリから南に約400KMのところにある、リオン(Ryon)という町に
出張で来ています。
ご承知方も多いと思いますが、このリオンは、昔は、絹製品を中心とした
織物工業が栄えた町で、今は、台所用品で有名なTEFAL 社や、ホーム
エレクトロニクス(火災報知器、ドアーアラームなどのセキュリティ)の産業が
盛んで、そう言うわけで、私の仕事の半導体に関係があります。

リオンは、大変古い町で、ローマ時代には、交易の中心地であったし、その後
織物工業が盛んな時には、世界各国との輸出入が盛んで、その名残りで、
今でも、各国のレストラン、土産物屋があります。トルコ、インド、中国、アメ
リカなど。
建物も非常に古いものが多く、ゴシックを基調に、大変魅力的なもので、近い
うちに是非とも仕事ではなくあらためて訪ねてきたいと思っています。

ローヌ川とソーヌ川(セーヌ川ではなくて)が町を横切っていて、最終的には
地中海に流れ込んでいるそうです。

もう一つ、有名なのは、ワインです。
かの有名な ボージョレもすぐ近くですし、ブルゴーニュ、コート・デュ・ローヌ
もあり、フランスの中でも、もっとも広がりのあるワインの産地の一つです。

今日、妙なことを発見しました。
皆さんは、昔の歌で良く出てくる アカシア と言う木をご存知でしょう。
この アカシア と言う言葉は、 なんと フランス語 だそうです。
今日、仕事のフランス人メンバーと街路を歩いていて、アカシアだと日本語
で言ったら、彼らが そう、あれは アカシアだと言って説明してくれました。
恥ずかしながら、今まで、フランス語とは、思わなかった。

こんなことを書いていたら、なんだフランスに遊びに行っているなと思われ
そうなので,ちょっと説明しておきますと。

今朝、朝4時起きて、6時のパリ発の飛行機でリオンについて、午前中
と午後、1社づつ顧客に言って、商談をきっちり片付けておりますので
誤解の無いように願います。


と言うわけで、フランス国内をウロチョロしています。

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From: EijiSIB@aol.com
Date: Fri, 10 Dec 1999 20:37:18 EST
Subject: [kitano77:00262] パリ通信 その2

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From: EijiSIB@aol.com
Date: Fri, 26 Nov 1999 07:03:50 EST
Subject: [kitano77:00250] パリ通信 その1

北野の同窓生の皆さん

お元気ですか?
今春から、欧州の中をウロウロしていましたが、やっと居場所を決めて
今月の初めから、パリに住居を設営しました山本英司です。

住居は、ブローニュと言って、パリの西に隣接したところでセーヌ川のそばです。
Officeは、もう少し南の森に囲まれた工業団地内にあります。
電子メールという今世紀最大の発明である文明の利器のおかげで、こうして
遠く離れていても、皆さんと連絡とれる訳です。

皆さんの連絡を、毎回、楽しんで、見させてもらっています。
三木さんの、ウイルス事件は、なかなか面白かった。
停電騒ぎについても、こちらで新聞で見ただけでは、インパクトがありません
でしたが、皆さんのやり取りを見ていると、臨場感があり、何か日本に内在
している問題が浮き彫りにされるようでした。

今後、この場を活用させてもらって、たくましく行きぬいている中年軍団の
サークルにカムバックさせてもらいます。

ところで、先週の木曜日は、好例のボージョレヌーボの解禁日で、どこの店
でもお祭り騒ぎでした。レストランも酒屋も。
毎年、11月の第三木曜日に解禁になるそうなので、来年は、是非、パリに
来て、この雰囲気を楽しんでください。
恥ずかしながら、今回初めて知ったのですが、ボージョレて言うのは、フランス
のワインの産地のビッグ2の一つであるブルゴーニュにある町の名前なんですって。
もう一つの大産地は、もちろん、ボルドーだそうです。

これまで、ウーロン杯を常飲していましたが、こちらにきてからは、ワインに切り
替えつつあります。
従って、同じ飲むならと、少しずつ、ワインの勉強をはじめました。
今後、覚えたての知識をぼちぼちと、小出しにしていく予定なので、よろしく。
もちろん、詳しい方がいましたら、ご教授願います。

と言うわけで、当分、駐在の身ではありますが、シャンソンとワインと美術館を
じっくりと楽しもうと思っています。本音は、パリジェンヌもと、いいたいとこ
ろですが女房の眼がひかっていますので、なるべく(?)おとなしくしているつ
もりです。

今後とも、よろしくお付き合い願います。

/////////////////////////////////////////////// 山本英司

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